会計大好き、公認会計士のブログ

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コロワイドの大戸屋への敵対的TOBが成立したけども。

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みなさん、こんにちは。

本日のニュースになってましたね。

コロワイドの大戸屋への敵対的TOB成立。

まさか、、、、敵対的TOBが成立することもあるんですね。

 

その辺の感想をゆるっと書いていこうと思います。

よかったら最後まで読んでくださいね。

 

 

 

 

 

敵対的TOBとはなんなんだい

皆さん、半沢直樹はみたことあるでしょうか。

現在放送中のシーズン2の1部の電脳雑技集団がスパイラルの経営権を握ろうと銀行とあーだこーだやってた、あれです。

 

TOB(take-over bit)とは、株式を事前に一定期間のうちに一定金額で買い取る旨を公告して取引市場外にて株式の取得を行うです。

 

一定期間で大量の株式を買うため、経営権の取得が主な目的になります。

 

そして、なぜ敵対的TOBというのか。

別に、敵を買収するから敵対的とっているわけではなく、

事前に通知なしに、「僕買いまーす\(^o^)/」って宣言し、株式を大量に取得し、経営権を強奪するようなイメージなので、敵対的と言われます。

 

仕掛けられた方は、半沢直樹の尾上さん状態に陥り、あわあわするのです。

 

反対の用語に、友好的TOBもあります。

これは、企業同士が手を組む際に、事前に了承を得た上で、経営権を取得するものです。

したがって、経営権取得後もお互いの企業を成長させるために、手を取り合っていくイメージになりますので、友好的な関係を気づいていくという意味でも友好的と言われています。

 

大戸屋は反対表明をしていました。

大戸屋もプレスリリースで当該TOBに対して、反対表明をしていました。

主な理由としては、

 

・コロワイドと手を組んでも企業価値は上がらない。シナジーを生まない

・コロワイドだって利益出ていないから、うちの再建なんてできない

 

ただ、コロワイドの公開買い付け開始のプレスリリースを見ると、

とんでもない情報が書かれていました。

 

三森三枝子氏(譲渡株式数 946,300 株)及び三森智仁氏(同
405,500 株)より対象者株式 1,351,800 株(所有割合:18.66%)を取得

 

 

大戸屋の実質的な創業者である、故・三森久実氏の妻である三森三枝子氏と、二人の間に生まれた長男の三森智仁氏が株式を2019年にコロワイドに売却していました。

 

大戸屋の社長は、現在は三森久実氏のいとこである窪田氏が社長に就任されているみたいです。かつては三森智仁氏も大戸屋の常務取締役でありましたが、現経営陣と揉めて、2016年に会社を去っているみたいです。

 

創業家がライバル会社に株式を売却するなんて、、、

まさに半沢直樹の世界みたいですね。。。

 

 

 

 

大戸屋の調理方式にメスが入るとの見方

大戸屋ってみなさん食べたことありますか。

以前、タイに行ったときにお店を見かけたことがありますが、タイでは結構なお高めな値段設定でしたね。

大戸屋は手作りにこだわっており、味は確かなものです。

(僕は、大戸屋ランチのかぼちゃのコロッケが大好きです。)

 

しかし、現在の外食チェーンは効率性が求められており、この新型コロナウィルスが流行ったことで、より経営の見直しを迫られていると思われます。

なお、コロワイド側は以下の点を公開買付を行い、経営権を取得した場合のメリットを書いています。

 

 

・ 仕入条件の統一によりコスト削減を図ること
対象者グループと公開買付者グループの双方の事業規模を活かした購買力の強化、及び仕入ルートの一元化を通じた仕入価格の低減を実現させ、事業構造上のコスト削減を図ること。

 

・ 公開買付者グループのセントラルキッチンの活用
公開買付者グループが全国 11 箇所に有するセントラルキッチンを対象者グループが運営する事業についても活用することを通じて、対象者グループが外部調達している商材の内製化により、コスト削減を図ること。


・ 物流拠点の相互活用・物流効率の改善を図ること
7対象者グループと公開買付者グループ各々が利用する物流拠点を、地域特性等も踏まえた上で集約することにより、物流拠点に要する設備費用等の削減を図ると共に、対象者グループ及び公開買付者グループの物流ルートを集約することにより、物流効率及び物流費用を改善すること。

 

大戸屋がセントラルキッチンを徹底的に利用することで、味に変化が生じた場合には結構悲しいかもしれません。

 

コロナウィルスが生んだTOBだと思う。

なんだかんだ言って、大戸屋HDも2021年3月1Qの親会社株主に帰属する利益は、15億円の赤字です。現状は厳しいのです。

やはり、経営の改善は急務であることは間違いないのだと思います。

それを株主の皆さんも思っていたことではないでしょうか。

 

コロナ関連の倒産で飲食業界はものすごく増えています。

このコロワイドのTOBが、当初はお家騒動による株式取得であったのかもしれないですが、飲食業界を盛り上げるためにも頑張って欲しいですよね。

もちろん、僕も食べに行きます。

 

まとめ

この夏は、台風も史上最大級のものが上陸するなど荒れた夏になりましたね。

中小企業の倒産、大企業の合併、今後増えそうなニュースですね。

 

なお、今回の記事は、各社のプレスリリースやニュースサイトもみて書きましたので、

誤った解釈や、情報が不足している部分もあるかと思いますが、ご容赦下さい。

 

とにもかくにも、コロナウィルスの対処策が見つかってほしいな。

 

本日はここまでです!

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

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