会計大好き、公認会計士のブログ

世の中に会計好きを増やしたい一心です。

業務管理の古典を学ぼう(テイラー、フォード、メイヨー)

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みなさん、こんにちは。

 

このブログは、僕のアウトプット用のブログです( •̀ㅁ•́;)

本日は、そのアウトプットとして、業務管理の古典について勉強しようと思います。

 

 

本日の参考書は以下のものです。

この本自体が、要約本になっているため、概略が押さえやすいと思い以前購入しました。 

よかったら、最後まで読んでくださいね。

 

 

 

 

科学的管理法を編み出したテイラー

彼が活躍した19世紀は、労働者の「怠業(たいぎょう)」、「不信」、「恐怖」が広がっている時代でした。

労働体系が働けば働くだけ、給料がもらえる給与体系にも関わらず、管理者側では労働時間が増えたらその分支払う給与の単価を下げたりしたので、手取りがかわりませんでした。

その上で、頑張るやつは迷惑など言われる始末で、混沌としていました。

そんな生産性が下がっている現場を向上させ、それと同時に賃金向上の両立を目指すべく、テイラーは立ち上がります。

 

科学的管理法を確立するのです。主な内容は以下のとおり。

①課業(タスク)管理

②作業研究

③指図票(マニュアル)制度

④段階的賃金制度

⑤職能別組織

 ①では、一日の標準の作業量が定められ、③によってその作業内容が標準化マニュアル化します。

④は、労働者のモチベーション管理のために、①の標準作業量を超えれば賃率が上がる仕組みをつくります。

⑤では、計画機能と執行機能をにわけて専門部門をそれぞれにおきました。

 

最後に、②では作業のムリ、ムダ、ムラを熟練工から未熟練工に伝達するためにの作業研究となります。

 

この考え方は現代の企業でもいきています。

このテイラーの時代も産業がどんどんと拡大していくなかで、熟練工だけでは足りず、未熟練工をうまく使っていく必要があったのです。

現代の社会では、少子高齢化によりどんどんと労働人口が少なくなっています

したがって、仕事の生産性を高める必要性が出てきています。

科学的管理法は、現代社会でも用いられている考え方だと思います。

 

科学的管理法を更に効率化させたフォードの生産システム

フォードは、以前は富裕層向けだった車を、初めて大衆向けに車を販売した会社です。

そのためには、徹底した効率化がありました。

 

その背景には、社長のヘンリー・フォードが従業員に対して、より多くの賃金を払いたい!という価値観をもっており、効率化をして得た利益を従業員に還元しました。

 

なお、フォードが科学的管理法から更に追加したのは、以下の二点

①徹底した分業化

②流れ作業

 科学的管理法では、作業の標準化マニュアル化がありましたが、更にそれを細かく分業することで生産性を上げていこうというものでした。

 

フォートも、従業員に対して賃金を多く払っているので、従業員もさぞ満足しているだろうと考えていました。

しかし、実際は多くの従業員は苦痛に悩まされていました

 

それは徹底した分業化による単純作業でした。

 

テイラーとフォードは、従業員は賃金を獲得することをモチベーションにしていると考えていました。

したがって、それが単純作業であっても作業に見合った報酬、又は作業以上の報酬対価がもらえると従業員は働き続けてくれると考えていましたが、実際にはそのシステムも限界にきていたのです。

 

それは、経済的にも豊かになり、必死に稼ぐという時代から変化して、自分たちの存在意義を考える時代に変化してためと考えられます。

 

そこで、人間は何をモチベーションに働くのか?の新境地を説いたのが、エルトンメイヨーです。

 

人間関係論を打ち立てたメイヨー

メイヨーが行った主な実験は2つあります。

・ミュール実験

→ミュール紡績部門での離職率が高かった(毎月従業員の2割強が離職している)

その離職率の原因が、仕事の単純と孤独さからくる精神的疲労であると考え、1日4回10分休憩を導入。その結果、離職率は大きく改善し、生産性も向上したという結果が得られた実験。

 

・ホーソン実験

→この工場の実験では、照明を暗くしても、生産性は下がらず、むしろチームの生産性は上がり続けるという結果がでていました。

これは、その実験を受けているチームメンバーの連帯感やプライドにより難局を乗り切ろうと努力していたのです。

また、ホーソン工場では、その後2万人を対象に面接を実施。

当初は、メイヨーなどの研究者チームが行っていましたが、人数が多いため、現場マネージャーが工場の作業員に対して面接を行っていました。

 

現場マネージャーが面接を行うだけで、生産性はアップしたのです。

これは、マネージャーと作業者がお互いに対話することで、状況を把握し、お互いで現場作業を高めあうことで生産性が向上するという結果が生まれたのです。

 

そこでメイヨーが結論付けたのは以下になります。

 

・ヒトは、経済的対価よりも社会的欲求の充足を重視

・ヒトの行動は合理的ではなく、感情に大きく左右される

・ヒトは非公式な組織(職場内の友人グループなど)に影響されやすい

・ヒトの労働力は、職場での上司や同僚などの人間関係に左右される

 

フォードにより、豊かな大衆が増えたことにより、お金を稼ぐこと以外に価値を見出すようにヒトが変わっていったと言えます。

上記にあるように、人間関係が重要なファクターであると言えます。

 

僕もいろんな会社を見てきましたが、やはり会社全体で活気がある会社は伸びていくという印象があります。一方で、社長が部下に汚い言葉で罵倒するような会社は、従業員が萎縮しておりなかなか成果を出せていないように思います。

 

効率性+人間関係

 

これを両立させることが現代社会でも重要なんだなと改めて思いました。

僕も上司から、がんばってるね!とか声をかけられるだけで嬉しいですし、モチベーションになります。

 

現代は更に進化している

現代社会は、フォードの時代に比べて、様々なことが変わっています。

その一つに、テクノロジーの進化だと思います。

 

単純作業を人間にさせるしかなかったものを、現代ではロボットやパソコンの自動処理、ゆくゆくはAIを使ったりして完全に人間が単純作業を行わなくてもいい時代がくると言えます。

 

また、現在はテレワークなどが推奨されコミュニケーションが不足していると思われます。

 

もちろん、嫌いな上司に合わなくていい!というメリットもあるかと思いますが、会社でのちょっとした同僚との相談、雑談などが自分のモチベーションになっていた場合もあると思います。

 

テレワーク成功のカギは、コミュニケーションがカギと言われている所以はメイヨーが提唱した人間関係論なのかもしれません。

 

まとめ

経営戦略などを勉強するのに、最新の本も読むこともいいなーと思ったのですが、まずは古典から!と思い改めてこの本を読み替えしてみました。

過去から学ぶことが一番勉強になりますし、そこから何かを汲み取り、新しいことを生み出すことがイノベーションにつながると思います。

自分の勉強のためにも、次回は違うテーマを取り扱っていきたいと思います。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

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