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【経理実務】外貨建の管理仕方について

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みなさん!こんにちは!fishmanです。

 

今回から少しづつ増やしていこうかと思っております。

経理実務シリーズ。

第一回目は、外貨建取引の債権、債務管理について書いていきたいと思います!

興味がある方は、是非最後まで読んでみてさいね!

 

 

 

 

外貨建取引の基本的なルール

簿記の問題では、いろいろ換算ルールが出てくると思います。

ただし、経理実務で一番取り扱うのは、売上取引、仕入(経費)取引、債権、債務管理だと思います。

これに焦点を当てて解説していきたいと思います。

 

 

 

 

外貨建取引とは?

外貨建取引とは、日本円以外で売買で行うものです!

請求書がアメリカドル建てで行われる場合って結構ありますよね!!

 

しかし、会計上は日本円で計上を行う必要があります。

 

そこで行われるのが、換算です。

 

換算とは、外国通貨から日本円に金額を変えるものです。

 

例)A社は、100ドルで商品を仕入れました。

 

この、100ドルを会計上はどうやって表現するのか?

 

大事なのは、以下の3点。

・いつ時点のレートを使うのか?

・そのレートはどこで見つけることができるのか?

・日頃はどのように外貨建の債権、債務を管理したほうがいいのか?日本円で管理すべき?

 

それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。

 

 

 

いつ時点のレートを使うのか?

外貨建取引は、原則として取引が発生した時点の為替相場を使います。

発生したというのは、取引を実施した日のことです。

取引発生日の直物為替相場のレートにて換算を行います。

なお、取引発生日のレートをヒストリカルレート(HR)と良います。

 

 

 

そのレートはどこにあるの?

レートは、基本的には自分が取引している銀行が公表しているレートを使うのがいいと思います。

ただ、為替についてはどこの銀行が公表しているものも対して差はないと思います。

なお、毎期毎期違うサイトのレートを使うことはやめましょう。

一度決めたサイトのレートを使い続けましょう。

 

なお、レートが見つからないっていうのがあれば、、、、一応以下のサイトを参考にしてみるといいかもしれません。

 

↓↓↓

www.murc-kawasesouba.jp

 

ここのレートは、個人的に検索もしやすく、見やすいので結構使ってます。

なお、一般的にはTTM(仲値)によって換算を行います。

会計上は特に決まりがないのですが、税務上のルールがTTMなのでそこに引っ張られてTTMで換算をする企業が一般的に思われます。

 

仲値が表示されていない場合には、TTSとTTBを足して÷2すれば仲値を求めることも出来ます。

 

 

 

外貨建債権、債務の管理方法について

答えは、外貨建の債権債務は、外貨で管理するのが必須です。

必須の項目としては以下の点です。

・取引発生日

・外貨の金額

・取引発生日のレート(HR)

 

ただし、会計システム上は日本円で計上されているので、どうしたらいいのだろうかと悩む。

2通りあると思います。

 

①会計システムの適用欄又は補助科目欄で管理する

発生日は、計上日になりますので、適用欄に外貨の金額と発生日レートを書いておくと手段。補助科目を作成して、外貨金額と発生日レートを記入する。

ただ、この方法はあまりおすすめしません。

なぜなら、会計システムの適用欄に書いたとしても検索するのが大変だったり、会計年度をまたぐ場合には、検索が更にしづらいからです。

 

補助科目も、取引先ごとに使用しているのが普通ですので、そこにいきなり外貨の金額とレートが書かれた補助科目が登場すると補助科目の定義が揺らぐので、逆に見づらくなります。(取引先とぐちゃぐちゃになる)

 

②エクセルで一覧をつくる

簡単にエクセルを作ればいいと思います。

①日付

②取引日

③外貨金額

④取引発生日レート

⑤取引先

⑥適用(取引内容)

⑦期末時の評価額

 

この6つの項目をヘッダーとして作ればOKです。

 

なぜ、外貨の金額とレートを管理する必要があるのか。

それは、外貨の換算は取引発生日以外にもあるからです。

 

①債権債務を決済したとき

 

例題を一つで考えてみましょう。

 

4月1日:100ドルで物を仕入れました。

5月31日:翌月末に100ドルの代金を支払いました。

 

外貨建ての換算の大原則は、取引発生日のレートを使用します。

 

では、4月1日と5月31日にレートは同じだと思いますか?

 

答えは同じではないです。(変動が無くレートが同じ額のときももちろんあります。)

 

そうです。外貨建取引は、決済時に差額がでます。

 

このときの差額を為替差益or為替差損として処理します。

 

例題)

①4月1日:100ドルで物を仕入れました。(この日のレート:1ドル=100円)

②5月31日:翌月末に100ドルの代金を支払いました。(この日のレート:1ドル110円)

 

答)

①:仕入 10,000 /買掛金 10,000

 

②:

買掛金 10,000 /普通預金 11,000

為替差損 1,000

 

②債権債務が決算日時点で存在するとき

 

会計上では、外貨建ての債権、債務については、決算日のレートに評価替えをする必要があります。

 

3月決算の会社の例題で考えてみましょう。

 

例題)

①3月1日:100ドルで物を仕入れました。(この日のレート:1ドル=100円)

②3月31日:この人のレートが90円でした。

③5月31日:翌月末に100ドルの代金を支払いました。(この日のレート:1ドル110円)

 

解説)

①は、発生日は違いますが、その他は、さっきの同じですので、飛ばします。

②は、100ドルの債務が1ドル100円→90円になっています。

債務側では、支払いが1ドルあたり10円下がったので下がった分は利益になります。

買掛金 1,000 /為替利益 1,000

これが決済時の評価替えという処理になります。

 

③5月末時点は、3月末時点から比べれば20円レートが上がっています。したがって、支払額が1ドルあたり、20円増えた計算になります。つまり、支払うべき金額が1ドルあたり、20円増えていて損しています。仕訳は以下のとおりです。

買掛金 9,000 /普通預金 11,000

為替差損 2,000

 

①と②に共通するのですが、以下のような仕訳はNGです。

 

買掛金 11,000 /普通預金 11,000

 

何故かわかりますか?

それは、買掛金の帳簿価格よりも多く減らしすぎているからです

 

簿記検定の試験では、特に意識はしないかもしれませんが、

会計上は買掛金の残高がマイナスで表示されることになります。

 

したがって、エクセルで債権債務の額が日本円で今いくらなのかを外貨建て金額とその時々のレートをしっかり管理することが大事になります。

 

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

正直このような内容を初めて書いたので読みづらかったかもしれません、、、、。

今後はもっと読みやすいように改善していきます。

 

それではまた明日!

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます!

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