みなさん!こんにちは!
fishmanで~す。
本日は、上場企業に転職や新卒の方で就職活動をされている人に読んで欲しい記事を書いていきます!
その名も、『有価証券のココだけは読んでおけ!』というやつです。
何を隠そう、ブログの主である私は超絶めんどくさがりやです。笑
↓こんな記事を書いてしまうくらいめんどくさがりです。
ですので、要点を絞って説明します!!
よかったら、最後まで読んでくださいね。
有価証券報告書とは?
提出義務のある会社
有価証券報告書は、主に上場会社に提出義務があります。
- 金融商品取引所に上場されている有価証券の発行者
- 店頭登録されている有価証券の発行者
- 募集または売り出しにあたり有価証券届出書または発行登録追補書類を提出した有価証券の発行者
- 所有者数が1,000人以上の株券(株券を受託有価証券とする有価証券信託受益証券および、株券にかかる権利を表示している預託証券を含む)または、優先出資証券(ただし、資本金5億円未満の会社を除く)、及び所有者数が500人以上のみなし有価証券(ただし、総出資金額が1億円未満のものを除く)の発行者
・・・・よくわからないよね?笑
なので、基本は上場企業が開示してるんだなーってざっくり覚えていければOKです。
その他上場企業以外でも有価証券報告書を開示しているところがあるんだーって感じで覚えていてくださいね。
提出期限
提出期限は、事業年度終了後から3ヶ月以内と決められています。
2020年3月では、だいたい6月中くらいには有価証券報告書が提出されているとおもっていただければいいとおもいます。
なお、早い会社は1ヶ月以内で提出している会社もありますので、あくまで目安ですね。
閲覧方法
閲覧方法には、2種類あります。
一つは、EDINETというホームページ(以下HPが)で検索することです。
EDINETは、「金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム」
金融庁が運営しているHPになりますので、無料ですし、安心して利用できます。
また、もう一つの方法は、会社HPのIR情報のページにて確認する方法です。
『◯◯会社 IR』 って検索するとだいたい該当ページが出てくると思います。
なお、HPのほうが有価証券報告書以外にも株主説明資料など有価証券に書いていないことが書いてあり、情報収集には向いていると思います。
EDINETの方がいいのは、検索をすればいろんな企業を調べることができますので、検索性はいいかと思います。
有価証券報告書の構成内容
とにかくですね、有価証券報告書は量が半端ないです。
僕も監査法人時代にチェックしたことありますが、とにかく量が多いです。
もはや、冊子というレベルです。
また、豆知識(?)かよくわかりませんが、監査法人の監査対象となっているのは、『第5 経理の状況』という箇所のみです(内容は後で紹介します)
よくある期待ギャップの話ですが、監査法人はすべての適正さを保証しているわけではないと言うことです。
話がそれましたので、修正しますと、
この中で、どこを読めばいいの?ってところを上記画像で赤枠で囲いました。
詳細について説明していきます!
第1 企業の概況
このセクションは、企業の概要把握には絶対見たほうがいい箇所になります。
時間がない!って方はここだけでもいいと思います。
特に①については、5期分の業績等の推移がまとまって確認できます。
過去の有価証券報告書を見ずとも、5期分の推移が確認できてしまいます。
推移をみれば、会社が成長しているのか?どうかがわかります。
二期赤字になっていると減損の兆候がが発生しているのかな~とかを予想することもできます。
②~④については、自分が転職、就職したい会社を知る上では必ず見ておいた方がいいと思います。
最近では、海外に進出している企業も多いので、海外の子会社も多くなって来ます。
超大手企業ですと、100社以上の会社を連結している会社もあります。
そんな観点でみてみても面白いと思います。
従業員の情報で、平均年収や平均年齢、従業員数も見れますので、要チェックです。
第2 事業の状況
第1の企業の概況が、今までの会社の歴史とするならば、この第2の事業の状況は今現在会社が取り組んでいる事業の様子を書いております。
特に、事業等のリスクの箇所については、会社が感じているこうゆう状況になったらまずいな!と書かれているため、会社のオリジナリティがでる箇所のように思います。
③については、増減分析をしていますが、そこまで期待はしないほうがいいです。。。。会社によるとは思いますが、細かい分析はあまりされていない印象です。
(基準の開示例がそんな感じなのでしょうがないのです)
④や⑤はまさに会社の命運を握っている活動について書いてあります。
将来的にどんな会社になるのだろうか?と考えるのにはいいと思います。
会社の面接などで、このあたりの記載から引用して自分のやりたいことを主張できるといい感じかもしれませんね!
第5 経理の状況
ここには、貸借対照表や、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書などが載っています。
過去に記事かいてますので、興味があったら読んでみて下さい。
基本的に、財務諸表は2期間分の開示になっております。
前期と当期の数字が並んでいます。
ただ、僕のおすすめとしては最低でも三期比較はしたほうがいいと思います。
今だとものすごく説明しやすいのですが、前期や当期が特殊な時期だった場合には、二期比較だと比較可能性が乏しくなってしまいます。
そうです、コロナです。
コロナでものすごく業績が下がってしまった年とそうでない年を比較しても、すべてはコロナだったからで増減の理由が付いてしまいます。
ですので、3~5期くらいの分析がベストだと思っています。
そういう意味で、企業の概況の主要な経営指標の推移は使える情報だと思います!
また、注記というものが書いてあります。
注記って何?って言われると難しいのですが、
一言で言えば財務諸表の数値に対する補足説明になります。
減価償却累計額を直接控除して資産の簿価を出している場合には、注記で減価償却累計額の数字を出すこになっています。
数字を見ていて、よくわからないなーって思っていると案外注記の箇所に書いてあったりもします。
また、ここにはセグメント情報というものがあります。
有価証券報告書は、企業全体の数値説明であるのですが、セグメント情報は会社が選択した事業単位ごとに数字を開示するものになります。
ある種、管理会計的な発想の開示になりますので、情報の有用性としては高いと思います。
トヨタ自動車では、
自動車、金融、その他といった具合でセグメント開示がされています。
基本的に開示基準で、開示すべき項目が決まっておりますので、そんなに細かい単位では開示されないことは留意が必要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか!
結構、財務諸表は読み始めると奥が深いですが、ざっくり読むことができます。
今回ご紹介した項目を中心に読んでいただけるとなんとなく会社のことをつかめると思います!
是非読んでみてくださいね( ー`дー´)キリッ
本日も最後まで読んでいただきありがとうございます!
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