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【簿記三級】年次決算・月次決算を理解しよう!

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こんにちは!fishmanです。

今回は、簿記3級の範囲で2019年度からプチっと月次決算について試験範囲が追加されました。きっと問5で出るんだろうなと思っているんですがまだ出ていないみたい。この、年次決算と月次決算で1つ思い出したことがあります。簿記を勉強し始めたころ、特に自分が解いている問題が、決算上どの手順なのかよく考えて解いてなかったなーと。

 

問題文は、仕訳から試算表を集計するだけの問題を問いているのに、決算整理仕訳を埋める欄がないなーと悩んだ記憶ありませんか?

今回は、その決算の手順を解説すると同時に、年次決算と月次決算の違いをまとめましたので解説していきたいと思います!

 

決算手続とは何か

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決算の内容

日常業務は、請求書や領収書、普通預金通帳等の証憑から仕訳を記帳します。それを繰り返して、元帳に仕訳データを貯めているんです。

一方決算業務は、元帳にまとまったデータから試算表を作成することから始めます。

その試算表に日常業務ではでてこない仕訳を追加して財務諸表を作成します。この財務諸表を作成した後は追加で仕訳を計上しないようにします。これを帳簿を締めると言います。

年次・月次決算の違い

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年次・月次の違い

計算項目の違い

月次決算は、毎月帳簿を占めて利益を確定します。ポイントは一ヶ月分なので、減価償却費も1ヶ月分だけ計上します。通常減価償却費は年次ベースで計算しますので、年次の計算結果を1/12する必要があります。(よく忘れるんですよねー)

一方年次決算は、1年間分の利益を確定します。減価償却費も年間分計上します。

それ以外なのですが、3級の範囲ではないかもしれないので参考程度にご確認ください。実務では毎月棚卸をしている会社は棚卸資産の計上と月次ベースで貸倒引当金の計上を行います。また、税金の計上は確定したものを計上するのは年次のみです。それ以外にも簡単な仕訳の修正等も行います。

決算の趣旨の違い

月次決算の目的は、タイムリーに会社の業績を把握して、年度の利益コントロールをすることにあります。月次の利益を積み上げていけば、年間の利益予想も出せますので大事です。

年次決算は利益を確定させて、税金金額を作成するための課税所得の確定や銀行提出用等の財務諸表を作成するために、年次決算をします。

したがって、本試験で月次決算がでた場合には、そこまで複雑な内容は問われないように思われます。1ヶ月分の計算だけ間違えないように!!!

問5で問われる内容

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問5を理解しよう

問5の問題でよく出てくるケースは、①のパターンか②のパターン。

元帳に仕訳を集計して、合計残高試算表等を作成する問題。

は既に合計残高試算表等は作成されていて、決算整理仕訳をきって、財務諸表を作成する問題

したがって、回答欄を見たときに穴埋めになっている資料が残高試算表なのか?財務諸表(BS,PL)なのか?を問題を解き始める前に確認するといいと思います!
  

それ以外の留意点

問題と回答欄を確認するのと同じくらい、決算日を確認することが非常に大事です!

3月31日だ!とおもって、減価償却費とか計算してみたら、12月31日決算日で間違えるパターン。なお、これをケアレスで間違えたーというあなた。ケアレスとは単なる間違いですので、日頃から意識して問題を解くことが非常に重要ですよ!

ケアレス=おしい!次は受かるな!

というマインドですと、次も間違えます。(経験者は語る)

ケアレスを意識的に直しましょう。

まとめ

今回は3級のテキストを見ながら、僕がよく間違えていたとこや、もっと早く理解できてればーと思った箇所をまとめました。何か気になった論点があったらまた解説するかもしれません。

 

今回は以上です!

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参考書籍

スッキリわかる 日商簿記3級 第11版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)