会計大好き、公認会計士のブログ

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【会計】会社の利益はどのように発生させているのかを考える

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こんにちは!fishmanです。

皆さんは、会社がどのように利益を上げているかって考えたことありますか?私は職業病でお昼のランチとかをしているときに、食べているものの原価率を想像し、お店の回転率と人員数から売上と費用を想像し、これくらかい利益でてるなーとか損してるなーとか考えるのが好きです。(変態です)その中でランチは客単価の高い夜のディナータイムに来て欲しい飲食店が行う広告活動であると言えると結論づけました。

 

さて、前置きが長くなりましたが、今回は監査法人時代に先輩から進められて読んだ本のご紹介です!よかったら読んで見てください。

 

 

 

ザ・プロフィット~利益はどのようにして生まれるのか~

 

 


皆さんは、ザ・プロフィットという書籍をご存知でしょうか。この本は、会社の利益がどのように発生しているかに注目した書籍になります。話の進め方としては、単純なビジネス書ではなく、スティーブ(生徒役)とチャオ(先生役)が対話形式で展開される本でございます。ただし、個人的には読みづらいような気がします。おすすめの読み方としては、とりあえずサラッと一周読んで、巻末についている【利益モデル索引】から、該当ページだけ読む読み方。。あと、外国の書籍を日本語訳した時の違和感はありますよね。例示が海外の商品やら企業の例示とかでわかりづらいし。。そのような違和感はあるけれど読んでみると楽しいですので、おすすめですよ。

この本を読んだ理由

監査法人時代に読んだ理由として、監査の基本としてリスクアプローチという手法があります。簡単に言えば、会社の事業活動で不正をしやすい場所や、影響が大きい取引を優先的にチェックしようぜ!って感じの手法です。(監査のプロの方多めに見てください)リスクが高いところをチェックしようということです。一般的に収益周りがリスク高いよねーと監査基準などでも言われており、会社が獲得する利益プロセスについて深く勉強する必要があるんですよね。なので、この本を先輩に「(君はポンコツだから読んだほうが良い」と猛烈に言われて読んだ記憶があります。この本を読んでから、会社の業務プロセスに興味を持つようになりましたね。

どんなことが書いてあるんだい?

この本には、総勢23個の利益モデルが出てきます。ただし、個人的な感想としてはすべてを理解する必要はないと思います。そして、23個のうち、これとこれ似てないか?と思うようなものもあります。大事なことは、自分の中で引き出しとして持てることです。この中で私が特に気に入っているモデルをご紹介します。

インストール・ベース利益モデル

みなさんは、ご自宅にプリンターはお持ちでしょうか。家電量販店などに行くと売っているあれです。

ちなみに、プリンターの値段っていくらくらいのお使いですか?僕は1万円未満のを使ってます。正直、印刷もできるし、コピーもできるのに、1万円未満って正直安いですよね!うれしいですよねー!!!って思って買いますよね!

 

っていうあなた。まんまと企業に騙されてますから!!!!!

(いや、騙してはいないですよね)

 

多分、買ったあとにこう思いますよね。「買えのインク代高くない?!すぐに無くなるのに、1,000円かかるの?!」

そうなんです。このモデルは導入するハード(=プリンター)の値段を安くして、その後の消耗品(=インク)で稼ぐというモデルです。プリンターの値段が安いのは導入をしやすくするためで、その後絶対に発生する消耗品の収入を得るモデルなんです。

よく考えられてますよね。 

デファクト・スタンダード利益モデル

デファクトスタンダードって聞いたことありますかね?。事実上の標準って意味らしいです。(ウィキペディア情報)

このモデルで大成功しているものがあります。そう、マイクロソフトです。パソコンのOSといえば?と質問すると、大体の人はウインドウズ!って答えますよね。いやいやMacでしょーと思うあなた。ウィンドウズは世界で8割のシェアみたいですよ。

デファクトスタンダートモデルを確立すると、パソコンを買う!ってなると必ずOSはウィンドウズになりますよね。だって、事実上の標準ですから(上手く訳を使えた!)。つまり、広告宣伝もせずにパソコン買うたびに買ってもらえますもんね。日本の企業も公的機関もほとんどすべてOSはウインドウズですよね。業界の標準を確立したものは、何もせずに売れるし、その後の流れを作ることができる。無敵ですよね。だから、みんな標準を作りたがるんですよ。

 

まとめ

今回は、23個の利益モデルのうち、2モデルを紹介しました。まだ、21モデルあるんで、是非チェックしてみてください。会計オタクへの道が一歩切り開けると思います。この本が好きな方は、工業簿記のCVP分析とかも絶対好きな方だと思います。

 

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参考書籍↓