会計大好き、公認会計士のブログ

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【工業簿記】2級からはじまる工業簿記を考える

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こんにちは!fishmanです。

今回は、2級から試験範囲となる工業簿記について紹介したいと思います。商業簿記との違いや、実際僕は学習はどのようにしていたのかを紹介しようと思います!

 

 

 

 

 

工業簿記とは

「工業簿記」は、企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能で、経営管理に必須の知識です

出典:日本商工会議所ホームページより(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class2/exam

実際の実務では、製造業などの職種につく方が工業簿記を使います。ただし、2級のCVP分析や1級の範囲で加わる意思決定会計は、ビジネスマンとして「いくらなら利益がでるのか??」などのコスト管理をする上では重要な知識だと思います。あと、単純に工業簿記は商業簿記と勉強する内容が違うので、楽しかった記憶があります。

工業簿記の特殊性

工業簿記は、商業簿記と違って覚えることが少ないです。また、工業簿記では会計基準というものはほとんどないです。唯一あるのは原価計算基準というもの。ただ、この原価計算基準は1962年に制定されてからほぼ改定されていません。

なぜ、基準がないし、改定されなくてもいいのか。。それは、工業簿記自体の利用目的が社内向けであり、外部に公表する成果物を作成するものではないからです。

工業簿記の学習で意識すること

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今自分が何をしているかを意識することが大事

 

2級では原価計算が出題範囲として大きな割合を占めております。原価計算で大事なことは今自分が何をしているのか?を明確に考えながら解くことが大事です。

テキストとか、講義を聞いていると知識の体系化がおろそかになってしまい、実際の問題を解いた時にどの公式を使えば良いのだろうか?など知識が繋がりません。

標準原価計算以外で、操業度差異などの分析は出てきませんよね?工業簿記の場合は一行目の問題文の内容で大体問われる内容がわかります。そこを意識しながら学習すれば、2級の工業簿記は間違いなく合格点取れます。

時々出てくる、仕訳を解答させる問題。これも流れがわかっていれば対応することが可能だと思います。商業簿記よりも簡単だと思います。

簿記1級との比較

簿記1級でも、会計士試験でも、1級で学習した内容は間違いなく生きます。商業簿記でもそうですが、3級、2級で問われた内容が、1級や会計士試験で問われないと思いますか?答えはNOです。普通に問われます。試験範囲には明文化されていないですが、意思決定会計と呼ばれる分野が1級にはでます。これが厄介。逆を言えば原価計算の問題がでたら、チャンスです。2級の学習は本当に大切です。

税理士試験との比較

税理士試験では、工業簿記というものは学習しません。でも、会社で働くとなんらかの原価の計算等は行いますよね。2級レベルでも学習することは非常に大事ですし、メーカー系の会社に就職しようとおもったらアピールになります。

商業簿記との勉強比率について

2級はなるべく商業簿記に時間を割いていました。工業簿記はインプットが少なく解いていて楽しいからついついやりがちですが、試験全体のことを考えると商業簿記の方がボリュームも多く、合否に直結しやすいので商業簿記を重点的にやることをおすすめします。連結会計など試験範囲が広くなってますからなおさらですね!

まとめ

工業簿記は、インプットが少ない分アウトプットが本当に大切です。電卓が壊れるくら叩いて頂き、下書きも効率的なものを自分なりに作成できるといいですね!

 

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