みなさんこんにちは!fishmanです。
いつもたくさん読んで頂いてありがとうございます。うれしいです!
さて、今回はタイトルにあるとおり、損益計算書を解説していきます。
決算書とはなんぞや
よく決算書って聞きますけど、何かわかりますか?。一般的には、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュフロー計算書などを指します。
(個別注記表とか附属明細書は?と言ってくるプロの方は、一旦休んでてください。)
各決算書については、各回で説明致します。今回は損益計算書です!
損益計算書とはなんぞや
損益計算書は、本とかを読むと、「会社の通信簿」「会社の成績表」とかって説明ありますけど、それだと5段階評価しかできなくないかっ!!!(僕の学生時代の評価は5段階で、常に、2-3が多かったです。5はお金で買うものって思ってました)
と突っ込んでいました。逆にわかりづらい。そんな比喩表現いらないと思うんで、直接的にいくと、事業活動をして、いくら儲けたんですか?っていうもの計算するものです。それが一年に一回発表されるのです。
会計の基礎知識
事業年度で区切ってる
決算書は、通常1年間の事業年度で区切ってます。日本の会社は3月決算が多いと思いますが、3月決算の場合ですと、4月1日から3月31日を1年として決算書を作成します。
損益計算書は、1年間の売上、費用、税金等などを計算して作成されます。
時々、去年の費用とかで未計上ものあるんですけど今年にいられますか?って聞いてくる人いるんですけど、それはできないです。それは次の発生主義に起因します。
発生主義
会計は、発生主義が原則とされています。発生主義は、一言でいうと、事象が発生した時に、売上やら費用やらを立てましょう!という原則です。つまり、今年使った費用を来期に計上は原則的にはできません。ただ、支払金金額が、2年分とか一括で支払場合には、当期対応分と来期対応分で費用計上を分けます。(期間対応させるって言ったりします。)
例えば3月末決算の会社が、3月末に専門家を利用してその報酬支払が4月の場合にも、当事業年度時点で未払ですけれども利用の事実は確定しているので、当期の費用として計上することになります。
ながなが、説明しましたけど、いつ発生したものかで費用計上が決まるってことです!
段階損益の説明
次は、いよいよ段階損益の説明です。
売上総利益
売上総利益は、売上高から売上原価を差し引いたもので考えます。一般的には粗利(あらり)と言ったりします。
この利益は単純に商品を売った時に得られた利益と考えればいいです。
例)fishman商店は、魚を近所の魚市場で100円で買ってきました。これを、自分のお店で、200円で販売しました。さて売上総利益(粗利)は、いくらでしょうか。
答)100円
⇒単純にものを販売したときの差額が粗利になります。ここが赤字の商品を販売している会社はあんまりないかなぁと思います。そもそも粗利が赤字だと売れば売るほど赤字が膨らむだけですので、ドM社長ですよね。
営業利益
これは、粗利から営業するためにかかった経費(販売費及び一般管理費)を差し引いたあとの利益です。
営業するためにかかった経費とは、人件費であったり、消耗品を購入代金、水道光熱費、家賃などがあげられます。営業利益は、物を売るためにどれだけの費用が掛かっていて、それを売上総利益(粗利)から差し引いたものになります。
営業利益は、会社行う事業が稼ぐ利益と言ったりもします。営業利益が大きい会社はビジネスとして成功しているといえるでしょう。
例)fishman商店では月に1,000匹売れました(粗利は1匹あたり@100円)。fishmanの月の給料は、5万円で、その他電気代などで1万円かかりました。営業利益はいくらでしょうか。
①売上総利益:1,000匹×@100円=100,000円
②販売費及び一般管理費:50,000円+10,000円=60,000円
③営業利益:①-②=40,000円
経常利益
経常利益については、営業利益から営業外利益と営業外費用(表上では、合わせて営業外損益と表示してます)を加減算することで、計算されます。ケイツネとかって会計業界の人は言ってたりします。(監査法人入りたてのころ、ケイツネって何かの食べ物かとおもってました。恥ずかしい。)
経常利益とは、本業以外の損益を加味した時に生ずる利益であり、その会社が常に稼ぎ出せる利益といえるでしょう。(トータルの評価ですね)会社の健全性などをみるのにはいい指標かもしれませんね。
ちなみに、営業外収益は、配当や銀行利息などがあり、営業外費用は銀行借入に対する支払利息が考えられます。
例)fishman商店は、銀行利息が100円ついて、借入に対する利息を1,000円払いました。
営業利益が、40,000円である場合に、経常利益はいくらになるでしょうか。
①営業利益:40,000円
②営業外収益:100円
③営業外費用:1,000円
④経常利益:①+②-③=39,100円
税引前当期純利益
税引前当期純利益は、経常利益に特別利益と特別損失(表上では合わせて特別損益と表示)を加味したものになります。特別損益は、文字通り、常に発生するものではなくイレギュラーに発生したものとなっております。したがって、特別損益は多額に経常される場合があるため、要注意です。経常利益利益から多額に減少や増加がしている場合には、分析が必要です。有価証券報告書等であれば、特別損益の内容が載っている可能性は高いです。税引前当期純利益は税金計算前の利益というイメージになります。
例)fisham商店は今月に子会社のミートボール(株)を売却しました。その際売却損失が、30,000円でました。
①経常利益:39,100円
②特別利益:0円
③特別損失:30,000円
④税前当期純利益:①+②-30,000円=9,100円
当期純利益
これは、単純に税金を引いた金額ですね。この当期純利益によって純資産が増えていきます。(マイナスの場合には減ります)
例)税率が30%の時、fishman商店の最終当期純利益はいくらになるか。
①税引前当期純利益:9,100円
②税金:2,730円(9,100円×30%)
③ 当期純利益:6,370円
*大人の方で、税金計算は税引前当期純利益にかけるのではなく、課税所得金額にかけるんだろと思いの方へ。一言。細かい話は置いておこうぜ!←おい
まとめ
個人的に損益計算書を見るときは、以下の点をポイントに見てたりします。
・経常利益が大きくさがっていないか。
⇒下がってたら会社の収益性が落ちてる?と考えてます。
・特別損益で大きな金額のものがないか。
⇒ここに金額的に大きな事象があるときは、会社の組織運営上大きく何かが変わった
可能性があるため。
・当期純利益はいくらだろうか。
⇒結果としてみてる感じです。赤字ではないことの確認ですね。
よくわからなかった方は、上場企業のIR情報って検索すれば有価証券報告書がでてくるので、実際に確認してみてね!
次回は貸借対照表編!
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・・・・さすがに3,000文字は疲れました。。。
参考書籍↓
オールカラー “ギモン”から逆引き! 決算書の読み方 オールカラーでわかりやすい!
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